こんにちは、ソトアソビです。
楽しい北海道ツーリングにするためには、当たり前ですが事故やトラブルに遭わずに安全に帰ることが大事です。
面積が広大で独自の自然環境を持つ北海道は、注意点も本州でのツーリングのものとは異なります。
- 危険を事前に知って安全に楽しみたい
- 本州でのツーリングと違う点を知りたい
- 旅慣れた人が気をつけているポイントを教えて欲しい
本記事ではこのような疑問を持つ方に向けて、北海道ではここに注意すべき!というポイントを9つにまとめました。
本州でのツーリングに慣れている方でも、北海道ならではの危険を事前に知っておくことで回避しやすくなります。
北海道ツーリングのまとめ記事には、注意点以外にも地域の特徴や北海道ツーリングの概要を網羅していますので、合わせて参考になるかと思います。
ソトアソビが13回の北海道ツーリングの経験の中で実際にあったトラブルについての記事はこちらです。
1. 野生動物
北海道にいる野生動物の中でも、ツーリング中によく見かけるのは蝦夷鹿やキタキツネが多いです。
・蝦夷鹿の飛び出し
とても可愛いのですが、飛び出してくる事があります。
蝦夷鹿は本州の鹿よりも体格が大きく、雄の大きな個体では体長190cm・体重150kgほどあります。
バイクとの衝突はダメージが大きすぎます。
蝦夷鹿に対する注意点です。
夕方に何頭も横断してヒヤリとしたことがあります。
鹿飛び出し注意の看板です。ぴょ〜んと飛び出してきます。
苫小牧近辺と道東(特に釧路エリア)での事故件数が多いです。[出典:国土交通省北海道開発局]
万が一、衝突して怪我をした場合は最優先に処置を。
次に二次災害を防ぐために#9910への連絡と、任意保険を使えるように警察へ通報します。
- 全国共通道路緊急ダイヤル『#9910(24時間受付・通話無料)』を利用する
- 警察に通報して「交通事故証明」をもらう
秋〜冬の事故が多いそうですが、夏にもたくさん蝦夷鹿を見かけますのでくれぐれも気をつけてください。
・キタキツネのエキノコックス
キタキツネはエキノコックスという寄生虫による病原体を持っていて、人間が感染すると死に至る事もあります。
かわいいからとむやみに近づかないようにしましょう。
人に慣れてしまって近づいてくることがあるのでエサをあげるのも絶対だめです。
人への感染経路はキタキツネから排泄された虫卵に汚染された水、食物、埃などを口にすると感染します。
エキノコックスの予防方法です。
[引用元:厚生労働省]
10年近くかけて症状が出る感染症なので、大丈夫だろうと軽く考えずにくれぐれも気をつけましょう。
2. 虫アタック
北海道では蜂や蝶・バッタなど虫がとても多く走行中に頻繁にぶつかってきます。
局地的に大量発生するケースもあります。
走ってる最中にバッタの大群にぶつかり、
バイクにも自分にもバッタの死骸がすごいことに。
その後、バイクにシールドを付けました。想像以上に快適です。
様々な虫がぶつかるのでシールドやジャケットは黄色・赤・緑などカラフルな汚れがたくさん付きます。
そしてバイクで走っているので当たり前かもしれませんが、虫に当たると痛いです。
聞いた話では、蜂がジャケットの隙間から入り込み、バイクを停めた時には刺されまくっていたという恐怖体験をした方もいます。
ジャケットの手首のジッパーを閉め忘れて、その隙間に運悪く蜂が入り込んだそうです。
虫アタックの対策です。
シールドの視界をクリアに保つためにもクリーナーは便利です。
3. 寒暖差
北海道でも場所により本州並みに気温が上がる事もありますので暑さ対策が必要になります。
2023年は小樽や旭川など道内各地で猛暑で、暑くてたまりませんでした。
暑さ対策はこちら
しかし日中30℃を越えるような暑さでも、日が落ちると急に寒くなったり地域ごとの気温差も大きいです。
夏に一桁の気温になることも本当にあります。
天気にもよりますが道北や道東は特に寒いことが多いですので防寒具は多めに持って行くと安心です。
夏でも標高の高いキャンプ場の夜は7度まで下がったこともあり、
道東で雨が続いた時はカッパを着て震えながら走ったこともあります。
バイク乗りの暖かい服装はこちら
暑さにも寒さにも調整できるように、重ね着を前提としてコンパクトなライトダウンやカッパが重宝します。
4. スピード超過
周囲の景色に変化が少ないため、気が付くとスピードが出過ぎている事がありますので気をつけましょう。
本州(民家が途切れることのない関東など)にはない感覚かもしれませんが、北海道では町の入り口と感じられる場所があります。
このような場所では意識してスピードを落としましょう。
ひたすら続くまっすぐな道・・・ちょっと早く目的地に着きたいなとスピードを上げてはいけません。
そういう心理を北海道の警察はよく理解していて、各地でスピード違反の取り締まりをしています。
違反金で旅の資金がなくなってしまった・・・なんてことにもならないよう、安全に旅をしましょう。
田園地帯の直線道路でも、不意に「一時停止」の交差点が現れることがあります。
5. ガス欠
北海道は人口密度が低いためルートによっては、
- 100km近くガソリンスタンドがない!
- 当てにしていたガソリンスタンドが定休日!
このような事がよくあります。
ガソリンは余裕を持った早めの給油を心がけましょう。
町に寄った時にガソリン残量が半分程度なら念のため入れておく、くらいでちょうどいいかもしれません。
特に注意が必要なポイントです。
何度もヒヤリとしたことがあります。
有名な峠(三国峠、石北峠、日勝峠、狩勝峠など)を越える時には、事前の給油を意識した方が良いでしょう。
道に「この先ガス欠注意」といった看板が立っている場所もあります。見かけたら残量確認を。
もし残りのガソリンが少なくなったら低燃費運転を心がけましょう。
タンク容量に不安がある人はガソリン携行缶が便利です。
6. アスファルトのひび割れ
北海道は寒冷地用アスファルトのため道路や駐車場のアスファルトが柔らかく、
轍(わだち)のように波打っていたりひび割れていたりすることが多いです。
陥没していることもあります。
注意点です。
北海道のお店やキャンプ場によっては、バイカー用に木の板などが自由に使えるように駐車場に置いてあることがあります。
長時間駐車する場合はこのような物があると安定します。
7. 道間違い
広大な北海道、似たような道がたくさんあり延々と続いています。
ナビを利用している人は大丈夫だと思いますが、いつの間にか間違った方向に進んでしまう事もあると思います。
信号も少ないうえ、速い速度で長距離走ってしまうと戻るのが大変です。
間違いに気が付かず30km程走ってしまった事が過去にあります。
夕暮れまでに目的地に辿り着けなくなってしまう、なんてことが起こらないように気をつけましょう。
8. 日没後の走行
日没後の走行は前述した野生動物と遭遇の危険が高く、またせっかくの景色を楽しむ事もできませんので暗くなる前に宿泊地に到着しましょう。
キャンプの場合、遅い時間の到着は他のキャンパーの迷惑になってしまいます。
設営にかかる時間も考慮し、より早い時間に到着できるよう計画しましょう。
キャンプ場までの真っ暗な田舎道は、街灯もなく交差点を見落としがちです。
9. バイクのメンテナンス
北海道ツーリングでは走行時間が長くなりがちで、さらに重たい荷物を積んで毎日走るためパーツ類の消耗が早くなります。
特にタイヤへの負担は大きく、トラブルも起こりやすくなります。
・消耗品の状態
北海道ツーリング中に消耗品の寿命を迎えることがあります。
- ヘッドランプやウィンカーの球切れ
- タイヤのすり減り
- チェーン切れやドライブベルト切れ
- ベアリングの摩耗
- センサー故障
なぜこのタイミングで・・と思いますが、ソトアソビはロングツーリング中に全て起こりました。
北海道ツーリング前にチェックしたい点です。
特にタイヤは安全に関わる重要な部分ですので、ツーリング中に気をつけたいポイントを後述します。
・タイヤ表面の状態
北海道ツーリング前にタイヤ交換をしてしまえば安心ですが、そうでない場合はツーリング中に何度かは摩耗度合いの確認を。
まっすぐな道が多い北海道、タイヤの中心部分ばかりがどんどん減っていきます。
旅の終盤でタイヤからワイヤーが出てきているのを発見して、下船した仙台で慌ててタイヤ交換をしたことがあります。
ツーリング中にいつの間にか釘が刺さってパンクした人も見かけました。
タイヤの状態はこまめにチェックを。
・タイヤの空気圧
普段より重たい荷物を積んでいるため、空気が減りやすい状態です。
そのため、タイヤの空気圧に普段以上に気を使う必要があります。
空気圧が下がった状態のまま走行する危険は
[バーストしたタイヤ]
空気圧は徐々に下がるため気が付きにくいので出発前後、できれば旅の途中でも一度ぐらいはチェックしたいところです。
ガソリンスタンドに行けば確認や補充ができますが、めんどくさいという人も多いのではないでしょうか。
小型の電動空気入れは自宅でも旅先でも、お手軽でおすすめです!
空気圧を設定しバイク、車、自転車、ボールなど様々なものに空気を入れることができるので一家に1台あると劇的に楽になります。
乗り物がたくさんあるソトアソビももちろん使っていますが本当におすすめです。
レビュー記事はこちら
北海道ならではの危険を事前に知り安全な旅を
北海道ツーリングの注意点を9つ紹介しました。
おそらく一度行くと「こういうことか!」と納得いただけると思います。
そして何度か経験してもついついうっかり・・となりがちでもありますので、1つ1つ気をつけて安全に北海道ツーリングを楽しみたいですね!
何か聞きたいことや相談してみたいことがあれば、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
北海道ツーリングの計画を始めたら、持ち物もチェックを。
それでは、また!
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