こんにちはソトアソビです。
キャンプツーリングに慣れてきたライダーが、一度は行ってみたいと憧れるのは北海道ツーリングではないでしょうか。
日本離れした景色や北海道ならではの食など、北海道ツーリングはとてもたくさんの魅力に溢れています。
でも北海道ツーリングって難しくないかな。
始めはそう思うかもしれませんが思い切って行動してみることをおすすめします!
- バイク歴
20年以上/15万km以上 - キャンプ歴
20年以上/300泊以上 - 北海道ツーリング歴
12回(9~16日)/110泊以上
こんな経験を持ったソトアソビが
- 初めての北海道ツーリングを計画している
- どんなルートにしようか決められない
- メジャーな観光地には寄りたい
- 北海道ツーリングの楽しみ方を知りたい
北海道初心者のライダーに向けて今回は
- 太平洋フェリー[仙台-苫小牧]航路を利用
- 道内5泊のキャンプツーリングのルート
を考えてみましたので参考にしていただけると嬉しいです。
ルート全体としてはこんな感じで、反時計回りのトータル約1490kmです。
また近年は本州並みに気温が上がることもありますので、北海道ツーリングに行く際は暑さ対策も忘れないでください。
1日目【苫小牧-えりも】185km
12:00 到着・出発
フェリーが苫小牧港に着くのは11:00、走り出せるのは11:30~12:00です。
いきなり昼食ですがやっぱり定番で大人気の「マルトマ食堂」が第一候補!
フェリーターミナルからすぐ近くで、苫小牧名産のホッキを使った料理が有名です。
ただ観光シーズンはタイミングが悪いと2時間近く並ぶこともあります。
到着して早々長時間並びたくない、早く食べて走り出したいという方には
マルトマ食堂からすぐそばの「魚金食堂」もおすすめです。が、長蛇の列のマルトマを諦めた人(いつかの私もです)で混んでいる可能性もあります。。。
昼食後は苫小牧から「襟裳岬」に向け出発します。
海側のR235、もしくは山側の日高自動車道(無料区間)で。どちらでも時間はそれほど変わりません。
14:30 サラブレット銀座
苫小牧から走る事1時間で日高地方の新冠町、休憩ポイントはこちら。
この付近は競走馬の牧場がそこら中に点在していて、広々した土地でのびのび育てられています。
運が良ければ迫力ある馬がすぐ近くに寄ってくる事も!
16:00 ~襟裳岬
海に沿ってさらに南下していきます。たまに市街地に入りますが快適な道が続きます。
このあたりでは道端の民家や海岸で昆布を干している光景を目にする事が多いです。
昆布焼酎や昆布ソフトクリームなどもこの地ならでは。
えりも町の市街地を過ぎたらR336をそれてr34に入り、10km走れば襟裳岬に到着です。
襟裳岬は北海道の岬の中では宗谷岬と並んで有名かもしれませんね。
17:00 キャンプ場
襟裳岬を出て走る事10分、初日の宿泊地は「百人浜オートキャンプ場」です。
キャンプ場付近にはスーパーやコンビニなどありませんので、今回のルートの場合だと襟裳岬の手前、えりも町のR336沿いなどで買い出ししておく必要があります。
2日目【えりも-霧多布】330km
08:30 出発~幸福駅・愛国駅
キャンプ場を出てR336を海沿いに北上していきます。
30分程走ると広尾町の市街地の手前に「フンベの滝」があります。あまり目立たないので注意していないと通り過ぎてしまうかもしれません。
ウトロの「オシンコシンの滝」を地味にしたイメージかな。
広尾町からは海沿いを離れ内陸に。しばらく走ると十勝の広大な畑や農場が広がります。
帯広市街に入る少し手前の有名スポットとして
- 幸福駅
- 愛国駅
があります。
廃止路線の旧駅舎や車両が保存されていて、昭和のレトロな雰囲気を味わうことができます。
11:00 帯広で豚丼
11時前には帯広に到着です。目当てはもちろん豚丼!北海道には帯広以外にも豚丼の店は数多くあるのですが、やはり本場の帯広には有名店がたくさんあります。
[ぱんちょう]
帯広駅北側すぐの場所にあります。
豚丼は松→竹→梅→華の順に豪華になります。(写真は松)
[豚はげ]
帯広駅の中にあり朝9時からやっています。
[とん田]
ロース・バラ・ヒレなど選べるのが嬉しい。
[ぶたいち]
ロース・バラ・ミックス・ヒレと選ぶことができます。さらにだし汁を足して豚丼茶漬けを楽しむ事ができるというのが珍しい。
15:00 厚岸(あっけし)
昼食後は進路を東に変え釧路方面へ。豊頃・浦幌を過ぎて白糠で海沿いに出ます。今回は釧路市街はパスしてさらに東へ。
釧路から30分ほど走ると牡蠣で有名な厚岸町に入ります。ここで絶対に立寄りたいのが
「道の駅厚岸グルメパーク厚岸味覚ターミナルコンキリエ」です。
長っ!
ここにはオイスターバーや炉端焼き、その他様々な牡蠣料理を堪能できる飲食店が豊富です。
厚岸は牡蠣以外にウイスキーの蒸留所もあります。とても人気が高いためなかなか手に入れることができない種類も。
昨今のジャパニーズウイスキーブームも影響しているのか、ブレンデッドでもかなりの金額ですね。
17:00 キャンプ場
厚岸からは海沿いの快適ロードを50分。本日の宿泊地は「霧多布岬キャンプ場」です。
その名の通り霧が多い場所ですが、晴れていれば素晴らしい絶景です。
10年ほど前に行った時はものすごい霧で2m先が見えない状況でした。
周りが見えな過ぎて近くの温泉施設「ゆうゆ」から帰る時に方向が全く分かりませんでした。
3日目【霧多布-別海】290km
08:30 出発~北太平洋シーサイドライン
出発後30分ほど走ると上の地図のBのあたり、「北太平洋シーサイドライン」です。あまり有名ではないのですが、個人的にはオロロンラインに匹敵するぐらい素晴らしい道だと思います。絶景区間は少し短いですが。
原野の中を通るこの道は交通量が少なく非常に快適で、適度なアップダウンと緩やかなカーブがありツーリングには最適なルートです。
道路の外には放牧された馬が群れている光景を見ることもでき、なんとなく幻想的でもあります。
10:30 納沙布岬
しばらく走りいったん根室市街地を通り過ぎます。根室半島の南側を走って納沙布岬へ。
ここが日本最東端の地です!(北方領土以外)
何度か訪れていますが、たまたまなのかいつもすっきりしない天気です。ここは北海道内でもトップレベルの「最果て感」だと思います。
北方領土返還の署名をしたら、今度は半島北側から根室市街を目指します。
11:30 根室でエスカロップ
根室のご当地グルメに、ピラフの上にポークカツを乗せた「エスカロップ」という料理があります。その老舗の一つ「どりあん」で昼食です。
店内は昔ながらの喫茶店といった雰囲気。
エスカロップには大きく分けて2種類あります。
- バターライスを使った白エスカ
- ケチャップライスの赤エスカ
こちらのお店は白エスカです。
14:00 野付半島
R44-R243-R244と風連湖をぐるっと回り北上します。しばらく交通量が少なく快適な道が続きます。
R244で海沿いに出てから30km、標津の市街地に入る手前を右折すると「野付半島」です。
28kmにも及ぶ細長い半島でとても珍しい地形です。
左右どちらを見てもすぐ海といった不思議な景色の中を走ります。
バイクで行ける先端まで往復すると1時間ほどでしょうか。
16:30 キャンプ場
標津から内陸に入り中標津から南に。いかにも道東らしい風景を楽しみながら別海に向かいます。市街地からほど近い「別海町ふれあいキャンプ場」が本日の宿です。
市街地にあり、買い出しや温泉も近くて便利なためおすすめです。これまでに何泊もしています。
4日目【別海-本別】270km
08:30 出発~摩周湖・屈斜路湖
別海からはR243(ミルクロード)を西に1時間ほど走り、弟子屈の手前を北上すると摩周湖に到着です。
摩周湖を見下ろすことのできる展望台は3つあり、今回のルート上には第1、第3展望台があります。
「裏摩周展望台」へ行くにはぐるっとかなり遠回りする必要があります。40~50kmほど走らなければなりません。
直線距離なら5、6kmしかないけど。
展望台ごとに標高や摩周湖を見る角度なども違うため、湖の色や雰囲気がそれぞれ大きく異なります。
摩周湖からは
川湯温泉 → 屈斜路湖東岸 → 弟子屈市街を経由しR391で釧路湿原に向かいます。
11:30 塘路サルルン展望台(釧路湿原)
釧路湿原は日本最大の湿原でその広さはなんと268.6㎢。
山手線の内側(約63㎢)の4倍以上の広さです!
その広大な釧路湿原には景色を楽しむ事の出来る展望台が数多くあり、どこからでも素晴らしい眺望を楽しめます。その中でおすすめの展望台のひとつが湿原東部、標茶町にある「塘路サルルン展望台」です。
展望台までは15分程度山道を歩きます。しかし見ることのできる景色には労力以上の価値があります!
13:00 釧路でザンタレ
釧路湿原に沿って南へ20分。昼食は「釧路町」にあるザンギの有名店「南蛮酊」がおすすめです。
釧路町と釧路市は隣接する別の自治体です。
写真は初めての時に注文したハーフではないザンタレ。味付けのタレが甘酢のような感じでくどくなく、さっぱりしているのでなんとか完食できました。(2回目以降はハーフです)
14:00 北斗展望台園地(釧路湿原)
昼食後はせっかくの釧路湿原をもう少し堪能しましょう。釧路湿原の南西部に位置する「北斗展望台園地」もおすすめです。
駐車場からは1周(往復)1時間程度の整備された遊歩道を歩く必要がありますが、展望台から眼前に広がる湿原の景色は圧巻です!
16:30 キャンプ場
釧路湿原を離れ西に向かいます。途中に通る道東自動車道の阿寒IC~本別ICは無料区間です。
本別町の市街地からそれほど遠くない場所にある「本別公園静山キャンプ場」はきれいに管理されているのに無料で、あまり混んでいない穴場のキャンプ場です。
5日目【本別-富良野】200km
08:30 出発~十勝千年の森
帯広市街や交通量の多いR38を迂回するため、快適なr75を通り、清水町にあるガーデン「十勝千年の森」に向かいます。
とても広い敷地を、数多くの種類の花を見ながら散策できます。じっくり見て回ると2~3時間かかります。
12:30 豚丼か蕎麦か
ガーデンを歩いた後は昼食の時間ですが
十勝なのでやっぱり豚丼!
という人にはR274とr75の交差点にある「ドライブインいとう」がかなりおすすめです。
豚が調理された豚を・・・シュールですね。
こんな感じの普通の豚丼の定食ですが
ご飯の中にも肉が埋まっています!(どんぶりが違うのは写真を撮った年が違うからです)
しかしお気づきかもしれませんが3日連続で肉肉しいランチでした。
私は全然問題ありません。
そのうえ4日目に豚丼はちょっと・・・という人はR274を少し日勝峠方面に向かい「目分量」でおいしい蕎麦はいかがでしょうか?
もちろん蕎麦は文句なくおいしいのですが
十勝名物の「牛トロ丼」も美味です!
14:00 幾寅
食後はR38を富良野方面へ。道中の南富良野町にある「幾寅駅」は高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台です。
セットがそのまま保存されていたり、当時の写真や出演者のサインなど展示されていますのでファンならずとも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
映画の中では幌舞駅
映画を見ていないけど寄ってしまいます。
16:30 麓郷~キャンプ場
幾寅駅から30分北上すると「麓郷」エリアに入ります。
「北の国から」ファンなら外せないエリアです。私は大好きです。
北の国からのロケ地や建物が点在していて、好きな人は楽しめると思います。
とはいえ最後の作品「2002遺言」から20年も経つので知らない人も多いのでしょうか。。。
そして麓郷からほど近い、星空とジンギスカンで人気の
「星に手のとどく丘キャンプ場」にチェックイン。
6日目【富良野-苫小牧】215km
08:30 出発~上富良野・美瑛周辺
いよいよ最終日、苫小牧からのフェリーは19:00に出航です。上富良野や美瑛の景色を楽しみつつ時間に余裕をもってフェリーターミナルに向かいましょう。
このエリアの見どころはなだらかな丘陵地帯に広がる畑や花畑の風景です。
メジャーなスポットは
など、他にも上げればきりがありません。ゆっくり見て回りたいエリアです。
12:00 富良野で昼食
人気観光地である富良野は食に関しても充実していますよ。
おいしいカレーなら「唯我独尊」
かつては「和牛の刺身丼」、現在はローストビーフ丼が有名な「くまげら」
富良野で有名なスープカレーの店「魔女のスプーン」
15:00 二風谷
昼食後は苫小牧に向け一気に南下していきます。
占冠村、日高町(日高町は海の方と山の方でかなり距離の離れた飛び地)と山間部を抜け、沙流川沿いを走ります。
途中の平取町にある「二風谷アイヌ文化博物館」は道内のアイヌ関連施設の中でも規模が大きく、興味があれば非常におすすめです。
17:30 苫小牧
苫小牧に到着しフェリーに持ち込む買い出しを済ませたら、お土産はフェリーターミナル内にある「メモリア」が近くて便利。
北海道土産の有名どころはここでだいたい揃います。
お疲れさまでした。
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