こんにちは、ソトアソビです。
北海道ツーリングに行きたいんだけど、初めてで何もわからないからゼロから教えて!
という全くの初心者に向けて書いていますが、北海道ツーリング歴が数回という方にも参考にしていただけると思います。
この記事を最後まで読むと
など
北海道ツーリングについて一通り理解できます。
- バイク歴
20年以上/15万km以上 - キャンプ歴
20年以上/300泊以上 - 北海道ツーリング歴
13回(9~16日)/120泊以上
ヒグマに遭遇した回数1回
上記の経験を持ったソトアソビが北海道ツーリングの全てをお伝えします!
北海道は挙げればきりがないほどたくさんの魅力に溢れています。
ここではその中でツーリングライダーにとって大きな目的となり得るポイントを記載します。
1.1 絶景
なんと言っても最大の魅力は日本離れした北海道ならではの大自然と絶景です。
どこまでもひたすら、呆れるほど真っ直ぐ続く道。
[斜里・天に続く道]
本州とは桁違いな圧倒的スケール感のワインディング、見渡す限りの田園や丘陵地帯。
[宗谷丘陵]
[美瑛の丘]
どこを切り取ってもフォトジェニック!まさにライダーの聖地と呼ぶにふさわしい。
おすすめの絶景ロードはこちら
1.2 食
ご存じの通り北海道は食の宝庫で、肉類/魚介類/野菜/果物など多くの食材に恵まれています。
食材そのものの素晴らしさもさることながら
-
- ラーメン
- スープカレー
- ジンギスカン
- 豚丼
その他数多くの名物料理があり
道内各地どこに行ってもその土地のグルメに出会えます。
北海道ならではのグルメはこちら
ふるさと納税の寄付先としても北海道は大人気で、全国でダントツの1位となっています。
1.3 温泉
温泉も旅の楽しみの1つだという人も多いのではないでしょうか?
北海道には名の通ったメジャーな温泉から知る人ぞ知る秘湯まであり泉質も多種多様。
温泉好きも大満足間違いありません!
野趣あふれる無料の露天温泉もたくさん。
キャンプ場から歩ける温泉も豊富にあります。
1.4 キャンプ場
旅人の多い北海道だけあって道内各地に数多く存在しており、設備の整ったキャンプ場がとても充実しています
本州では考えられない程の安値や無料で利用できる所も多く、キャンプツーリングの際にも困ることはないでしょう。
北海道のおすすめキャンプ場を紹介しています。随時追加・更新いたします。
逆に初めての北海道ツーリングならキャンプをおすすめしない場合もあります。
1.5 出会い
夏の北海道にはライダーや旅人が全国からたくさん集まってきます。
- たまたま休憩したコンビニや道の駅
- 宿泊したライダーハウスやキャンプ場
旅人同士どこでも会話や情報交換の場になります。
広い北海道なのに不思議と同じ人に何度も会ってしまうのは北海道あるあるではないでしょうか?
北海道で知り合い、その後何年も付き合いの続いている人がたくさんいます。
2 地域区分と特徴
明確な定義はないようですが、北海道には大きく分けて4つの地域区分があります。
下記の区分けが一般的で、各地域それぞれ特徴が大きく異なります。
2.1 道南
[函館・五稜郭]
函館や長万部などあり本州から最も近いエリアで、青森や大間から渡る場合はここが出発地点となります。
道南の中心都市の函館には世界三大夜景を見下ろせる函館山、イカで有名な朝市、幕末の歴史を偲ぶ五稜郭など観光スポットが目白押し。
しかし小樽・苫小牧到着のフェリー利用かつ短い日程の場合、ルートに入れる事は難しいと思います。
小樽起点の参考ルートはこちら
苫小牧起点の参考ルートはこちら
[ラッキーピエロ]
函館と言えば、ご当地バーガー日本一に輝いたローカルハンバーガーチェーンのラッキーピエロは外せません。
函館を中心に17店舗(2023/7月現在)展開しています。
2.2 道央
[札幌・大通公園][羊蹄山]
札幌を中心としたエリアで道内で最も人口が集中しています。
千歳空港や長距離フェリーのターミナルがある小樽、苫小牧もこのエリアです。
札幌や小樽の街を観光するのも定番ですが、ウニで有名な積丹半島やニセコ、洞爺湖などもありツーリング視点での見所も意外と多いです。
札幌近郊の観光ならこちら
2.3 道北
[オロロンラインと利尻富士]
大人気の絶景ロードのオロロンラインやエサヌカ線、最北端の宗谷岬など見所が多く、北海道を旅するライダーなら絶対に外せないエリアです。
広大な原野や丘陵地帯が広がる絶景を見れば間違いなく「北海道に来た!」と感じられます。
道北の中では南部にあたり個人的に道北っぽさは少ないですが、旭山動物園のある旭川、ラベンダー畑やドラマ「北の国から」で有名な富良野や美瑛もこのエリアです。
その他稚内、名寄、留萌などが道北の代表的な都市です。
ある日の道北でのツーリングルート例はこちら
2.4 道東
[知床峠から羅臼岳]
- 世界自然遺産の知床
- ラムサール条約に登録されている釧路湿原
- 摩周湖・阿寒湖・屈斜路湖
数々のメジャー観光地が多数点在しており道北とならびツーリングライダーに人気のエリアです。
見渡す限りの田園地帯や先が見えないほどの直線道路、最果て感漂う海岸線。
こちらも多くの人がイメージする通りの北海道、日本離れした景色で飽きる事がありません。
[美幌峠から屈斜路湖]
道東の代表的な都市は帯広、北見、釧路、網走など。
3 日数と移動距離
走ってみると実感できますが、北海道は想像以上に広いです。
きっと地図を見てイメージするより各地の距離が離れていると感じると思います。
そのため満足のいく北海道ツーリングにするためには多くの日数を要します。
3.1 最低5日・できれば7日
ここでは多くの人が選択する長距離フェリーを利用する前提とします。
フェリーを含む北海道へのアクセスはこちら
関東周辺から
- 大洗
- 新潟
- 仙台
からのフェリーが候補になり、どの航路も乗船時間は15時間~18時間です。
往復でフェリーに2泊する事になりますので、5日間の日程なら道内で行動可能なのは2泊3日です。
関西周辺から
舞鶴からのフェリーが主流ですが、こちらは小樽着が夜9時頃になります。
1日目は移動できず小樽泊だと思いますので、5日間の日程だと道内ではほぼ1泊2日という事になります。
これらの事から北海道ツーリングを楽しむためには
小樽からの道内5泊のルートプランはこちら
苫小牧からの道内5泊のルートプランはこちら
3.2 北海道のサイズ感
初めての北海道ツーリングを計画する時に
最北端の宗谷岬はマスト。富良野にも行きたいし函館の夜景も見てみたい。
やっぱり札幌も行っておくべきかな。あ、知床と釧路湿原には絶対行きたい!
こんな感じを想像しがちかもしれません。
気持ちはとても分かります。北海道には頻繁にはいけませんからね~。
でもこれらを周るなら10日~2週間程度は必要です。
北海道が大きいのは知っていても、その広大さは行ったことの無い人にはイメージしにくいのではないでしょうか?
東日本はよくわからないなぁ。
ならどうでしょう?
北海道はとても広いんです!
欲張りすぎるとずっと移動しているだけになってしまいますよ!
3.3 北海道での走行距離
人によって異なりますが原付ではないバイクで、キャンプ場に夕方到着する前提だと1日に移動できる距離は概ね以下のような感じです。
- かなり観光が多い ・・・100~150km
- 有名観光地には寄る・・・200~300km
- 走るのがメイン ・・・350~450km
この距離を目安にグーグルマップなどでフェリーターミナルから日数分辿ってみてください。
おおよその周れる範囲がイメージできると思います。
私はだいたい1日に250km~300kmを目安にしています。
観光が多いという要素以外にも下記のような理由で、計画ほど移動距離が伸びない事もありますので考慮しておきましょう。
- 絶景だらけ!頻繁にバイクを停め写真撮影
- 飲食店、観光地が混んでいて長時間並ぶ
- 悪天候で足止めされる
- 出会った旅人と話し込む
小樽起点 道内5泊6日 トータル約1750kmの例
苫小牧起点 道内5泊6日 トータル約1490kmの例
4 北海道への行き方
ツーリングのために北海道へ渡る方法として一般的なものに
- 自走
- 飛行機
- フェリー
があります。
北海道へのアクセス詳細記事はこちら
4.1 自走
(※この項目は北東北の在住者には当てはまりません)
自走とは言っても、陸続きでない北海道へは陸路のみで行くことはできません。
ここでの自走とは
青森や大間まで走り、短距離のフェリーで渡る事を指します。
-
- 日程に余裕がある人
- 自走にこだわる人
- 長距離走行が苦にならないバイクの人
これら以外、例えば
フェリー代金の節約目的の場合はおすすめできません。
お住まいの地域によりますが、
- 高速道路料金
- ガソリン代
- 体力の消耗
諸々考慮するとあまり得策とは思えないからです。
人気航路のフェリーチケットが取れなかった!
でもどうしても北海道に行きたい!
という場合は1日の便数の多い青森、大間の航路は候補になります。
北海道へのアクセス詳細はこちら
4.2 飛行機
飛行機で行く場合にも複数の方法があります。
[飛行機で行きバイクはレンタルする]
飛行機を使う場合では最も一般的です。
移動時間が短く体力的にも楽だし、フェリーより金額も安いです。(レンタルバイク代を含めても安いかも)
- 自分のバイクに拘らない
- フェリーでの移動時間がもったいない
- 短期間での北海道ツーリング
これらの方には良い選択だと思います。
[バイクはフェリーで送り自分は飛行機で]
フェリー会社によって手続きは異なりますが、あらかじめフェリーターミナルにバイクを預けておく、もしくは出航の日にターミナルにバイクで行き自分でフェリーに乗せる必要があります。
その後自分は空港へ行き飛行機に乗る、という流れです。
割と手間がかかります。
[バイクも飛行機に乗せて]
自分の回りでは使った人を聞いたことがありませんが、バイクごと飛行機で北海道に渡るスカイツーリングというものもあります。
しかしこれはホテル込みですが、1泊で約14万円~21万円(2022年9月調べ)となっており
「金はあるけど時間がない、レンタルバイクはいやだ」
という人向けでしょうか。私には縁がなさそうです。
4.3 フェリー
(※ここでは青森などの短距離のフェリーは除きます)
フェリーに日常的に乗る人は少ないのではないでしょうか?しかし北海道ツーリングでは最も一般的で、おすすめしたいのは長距離フェリーです。
そのメリットは
日本海側は新日本海フェリー
太平洋側は太平洋フェリー/商船三井フェリー
があり、多くの航路から選択できるのも魅力です。
各航路の詳細は別の記事にまとめてありますので、フェリーを検討する際には参考にしてください。
5 持ち物・服装
基本的には普通の旅行とほとんど変わりません。どのような宿泊方法でも下記の物は共通です。
財布/スマホ/スマホ等の充電器/モバイルバッテリー/日数分の着替え(長期ならコインランドリー利用も)/タオル/洗面用具/ツーリングマップル/雨具/防寒具/他
北海道ツーリングの持ち物の詳細はこちら
近年は北海道とはいえ、本州並みに気温が上がることもありますので暑さ対策も必要です。
これも忘れずに…
5.1 キャンプの場合の持ち物
普段キャンプツーリングをしている方は特別必要になる物はありません。
キャンプツーリングが初めての方はこちら
大容量の荷物の安定した積載はこちら
5.2 服装と防寒
気温が高くても走行中は長袖・長ズボンが好ましいです。
長時間走行する事になるので日焼け防止、また多くの虫がぶつかってくる事が理由です。
同じ理由でヘルメットはできればフルフェイス、もしくはシールドのあるタイプが良いでしょう。
北海道は真夏でもかなり冷える事がありますので防寒具は多めに持って行きましょう。
地域や標高、その日の天気で大きな気温差があります。
30℃を超えている場所があるかと思えば、同じ日にストーブを使っているところもあります。
道北や道東は特に寒い事が多いので注意が必要です。
6 宿泊方法
北海道ツーリングに限りませんが宿泊の方法には色々な選択肢があります。自分の目的に合わせて選びましょう。
6.1 ホテル・宿
キャンプをしない人、悪天候の時、キャンプ場が近くにない街中に宿泊する場合などは候補になります。
6.2 ゲストハウス
最近一般的になっていて、B&B(ベッドアンドブレックファスト)や最近あまり聞きませんが徒歩宿とも近いです。特徴としてはホテルより安価ですが、風呂・トイレが共用で相部屋の場合が多いです。
旅人に人気で、他の旅人との交流を目的に利用される事も多いです。
6.3 ライダーハウス
聞きなれない人もいるかもしれませんが、格安で泊まれる簡易宿です。ライダーのみならず自転車や他の旅人も多いです。
ライダーハウスに関してこちらの記事で紹介しています。
北海道に特に多く、無料~2000円程度で宿泊できます。
多くは男女別雑魚寝の素泊まりですので、寝袋やマットが必要になります。
ライダーハウスごとに特徴や個性があります。例を挙げると夜に全員参加の宴会があるとか、漁師がやっていて魚介類を格安で食べられるなどです。
人気の所は予約が必要だったり、早く到着しないといっぱいだったりしますので注意が必要です。
基本的に若い人が多いですが、場所によって客層に特徴がありますので、初めての場所ではクチコミを見る、他の人に聞くなど下調べしてから行く事をおすすめします。
6.4 キャンプ
当記事1.4でも書いた通り、北海道には快適で無料~格安のキャンプ場がたくさんあります。
キャンプが初めてならこちら
北海道のおすすめキャンプ場はこちら
北海道ツーリングが初めての場合キャンプをおすすめしないことも・・・
7 予算
予算は宿泊方法により大きく変わります。ここではホテルなどには宿泊せずに
ライダーハウスやキャンプを前提とします。
お住いの地域によって差があるため
フェリーターミナルまでの高速料金、往復のフェリー代金を除いた北海道での1日の金額です。
7.1 目安は1日あたり約7000円
人によって差があると思いますがこのぐらいが平均的かな、という金額です。
8 北海道ツーリングでの注意点
実際にあったトラブル・失敗談はこちら
8.1 野生動物と虫
野生動物、特に鹿やキツネがとても多いです。
飛び出してくる事もあるので、森の中やワインディングなどの見通しが悪い所では常に左右を警戒しましょう。
キツネはエキノコックスという寄生虫を持っていて、人間が感染すると死に至る事もありますからかわいいからとむやみに近づかないようにしましょう。
人に慣れてしまって近づいてくるようになるのでエサをあげるのも絶対だめです。
虫もとても多く走行中に頻繁にぶつかってきます。
できればフルフェイスやシールド付きのヘルメットを、そうでなければサングラスを使用する事をおおすすめします。
シールドを拭くためのクリーナーがあると視界がクリアで気分がいいです。
8.2 寒暖差が大きい
北海道でも場所により本州並みに気温が上がる事もありますので対策が必要になります。
暑さ対策はこちら
しかし日中30℃を越えるような暑さでも、日が落ちると急に寒くなったり地域ごとの気温差も大きいです。
天気にもよりますが道北や道東は特に寒いことが多いですので防寒具は多めに持って行くと安心です。
バイク乗りの暖かい服装はこちら
8.3 速度の出し過ぎ
周囲の景色に変化が少ないため、気づくとスピードが出過ぎている事がありますので気をつけましょう。
本州(民家が途切れることのない関東など)にはない感覚かもしれませんが、北海道では町の入り口と感じられる場所があります。具体的には
- 久しぶりに信号機を見た
- 民家がちらほら増えてきた
- 40km制限の標識がある
といった場所です。
このような場所では意識してスピードを落としましょう。
8.4 給油は早めに
ルートによっては
という事もよくあります。
余裕を持った早めの給油を心がけましょう。
8.5 アスファルトのひび割れ
北海道は道路や駐車場のアスファルトが柔らかく、轍(わだち)のように波打っていたりひび割れている事が多いです。
これらに注意が必要です。
長時間駐車する場合はこのような物があると安定します。
8.6 道間違いに気づかない
広大な北海道、似たような道がたくさんあり延々と続いています。
ナビを利用している人は大丈夫だと思いますが、気づかずに間違った方向に進んでしまう事もあると思います。
信号も少ないうえ、速い速度で長距離走ってしまうと気づいても戻るのが大変です。
間違いに気づかず30km程走ってしまった事が過去にあります。
8.7 日没前に到着
日没後の走行は野生動物と遭遇の危険がありますし、せっかくの景色を楽しむ事もできませんので暗くなる前にその日の宿泊地に到着しましょう。
キャンプの場合は設営にかかる時間も考慮し、より早い時間に到着できるよう計画しましょう。
遅い時間の到着は他のキャンパーの迷惑になってしまいます。
8.8 タイヤの空気圧
長期のツーリングではタイヤの空気圧に普段以上に気を使う必要があります。
なぜなら
- 積載が重いため空気が減りやすい
- 長距離走行するため空気が減りやすい
空気圧が下がると
空気圧は徐々に下がるため気づきにくいので出発前後、できれば旅の途中でも一度ぐらいはチェックしたいところです。
ガソリンスタンドに行けば確認や補充ができますが、めんどくさいという人も多いのではないでしょうか。
空気圧を設定しバイク、車、自転車、ボールなど様々なものに空気を入れることができるので一家に1台あると劇的に楽になります。
乗り物がたくさんあるソトアソビももちろん使っていますが本当におすすめです。
レビュー記事はこちら
9 おすすめルート・スポット
9.1 ルート
9.2 スポット
10 最後に
記事の内容は随時追加・更新していきます。
疑問や質問、感想などありましたらお気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。
それでは良い旅を!
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